★ブラインドトレーニング教室について
北澤 豪※ 氏にコメントを頂きましたのでご紹介します。
※日本サッカー協会理事、日本障がい者サッカー連盟会長
<コメント>
まず、このチャレンジは新しい何かを生み出すんじゃないかと思いますね。
視覚障がい者でありコーチでもあるカトケンがブラインドサッカーの体験会はもちろん、サッカーでもコーチとして子どもたちと一緒になってやっている。
これは今までにないことだし、子どもたちは理屈で考えることなく、当たり前に融合している。
そういうことが、これから求められてくるものかなと。
直接一緒にやることで、顔を見てボールを見てテクニカルの練習をやるのと比べると、見えないからこそ少し姿勢がよくなったりする。
あとは集中するっていうこと、この感覚は特に子どもにとっては抽象的でわかりづらいと思うんだけど、それが、あっ、こういうことが集中するっていうことなんだっていう感覚が身につけられると思う。
たぶんこれって大人にならないとわかんないことだと思うんだよね。
だけど、子どもの内のその差、つまり早く気づく子と気づかない子で、スポーツのレベルがぐんと違ったりする。
だからアプローチの仕方が増えたかなっていう感じがするよね。
だって、ふだん散漫な子が、あれだけ集中してるなんてあり得ない。
頭で考えることの中で、目で見て考えるやり方と、目が見えない中で自分の感覚で考えるやり方、そのバランス感覚をどこで取るのかってところ、これは子どもたちにとってはもちろん、我々にとっても、すごく大きな参考になりましたね。
そして、これから求めていくもの、社会がこうなればいいなというのが、間違いなくこのフィールドにあったかなと思います。